企業決算の裏側を徹底解剖!好調企業と苦戦企業の分かれ道とは?

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企業決算の裏側を徹底解剖!

企業決算の裏側を徹底解剖!好調企業と苦戦企業の分かれ道とは?

企業の決算は、その企業の経営状況を把握するための重要な情報です。しかし、決算書には財務的な数字が並んでいるだけで、一見すると難しく感じてしまいます。

そこで、今回は企業決算の裏側を徹底解剖し、好調企業と苦戦企業の分かれ道を明らかにします。決算書の見方や分析方法を学ぶことで、企業の経営状況をより深く理解できるようになるでしょう。

まずは、決算書の基本的な構造から見ていきます。決算書は、損益計算書貸借対照表キャッシュフロー計算書の3つで構成されています。損益計算書は、期間中の収益と費用を示し、企業の収益性を表します。貸借対照表は、ある時点での資産、負債、純資産を示し、企業の財務的な安定性を表します。キャッシュフロー計算書は、期間中の現金の流れを示し、企業の資金繰りを表します。

決算書を読み解くうえで重要なポイントは、各指標の推移や同業他社との比較です。例えば、ある企業の売上高が前年比で増加している場合、その企業は好調に推移している可能性があります。また、同業他社と比較して営業利益率が高い場合、その企業は収益性を確保できているといえます。

さらに、財務指標の分析も重要です。財務指標には、流動比率自己資本比率などがあり、企業の財務的な健全性を表します。流動比率が低いと資金繰りに問題がある可能性があり、自己資本比率が低いと財務的なリスクが高い可能性があります。

企業の決算書を分析することで、その企業の経営状況をより深く理解することができます。好調企業と苦戦企業の分かれ道を見極めることができれば、投資判断や企業選びに役立てることができます。ぜひ、この機会に決算書の見方や分析方法を学んで、企業の経営状況をより深く理解してみましょう。

財務諸表に表れない数字

無形資産

財務諸表には表れない数字でも、企業の財務状況を左右する重要な情報があります。例えば、企業の評判やブランド力、研究開発への投資、従業員のモチベーションなどが挙げられます。これらの無形資産は、企業の収益性や成長性に大きな影響を与えます。好調な企業は、強いブランド力や優れた従業員を擁しており、苦戦している企業は、これらの無形資産が不足している可能性があります。

投資ファンドの決算の読み解き方

ファンド運用

投資ファンドの決算を読み解くには、彼らの投資戦略や投資先企業のパフォーマンスに注目することが重要です。投資ファンドは、株式や債券などの金融資産に投資し、それらの資産の価値上昇から収益を得ています。そのため、投資先の企業が好調であれば、投資ファンドの収益も増加します。また、投資ファンドレバレッジをかけて投資を行うことが多く、投資先の企業のパフォーマンスがわずかに変動しただけでも、投資ファンドの収益に大きな影響を与える可能性があります。したがって、投資ファンドの決算を分析する際には、投資先の企業のパフォーマンスを十分に吟味する必要があります。

好調企業の共通点

好調企業

しかしながら、好調企業の共通点として挙げられるのは、自社の強みを生かした戦略的な投資を行っていることです。たとえば、ソフトバンクグループは、自社の技術やリソースを活用して、成長が見込まれる企業に投資を行っています。また、海外展開に積極的に取り組んでいる企業も目立ちます。楽天は、海外展開に失敗しているものの、自社の強みを生かした戦略的な投資によって業績を回復させています。電通も、自社の事業基盤を活かして、海外展開に成功しています。このような戦略的な投資と海外展開は、企業が好調な業績を維持するための重要な要素となっています。

ソフトバンクグループの復活

SoftBank Group

ソフトバンクグループは、過去2年間の赤字から見事に復活を遂げ、今期は31兆円の累計黒字を計上しました。この躍進の原動力となったのはIPOラッシュです。同社はベンチャー企業への投資に積極的で、その多くを時価よりも高い価格で購入しています。その後、その企業をさらに高い価格で売却して利益を得ています。この手法により、ソフトバンクグループは投資資金を集め、株価を押し上げています。

サイバーエージェントの安定性

サイバーエージェント

サイバーエージェントは、AbemaTVの赤字をコントロールすることに成功し、業績を安定させています。AbemaTVへの投資額を調整し、収益性を重視した経営を行っています。また、ヒットコンテンツを数多く生み出す高い開発力が評価されており、ゲーム銘柄としても任天堂に次ぐ高い確率でヒットを飛ばしています。同社の安定性は、長期的な成長戦略と柔軟な経営手腕に支えられています。

苦戦企業の課題

赤字企業

一方、過去最大の赤字を記録したのが電通です。電通の不振の大きな要因となったのは、コロナ禍の影響による広告需要の低迷でした。特に、オリンピック関連の広告収入が大幅に減少したことが響きました。また、電通は海外事業の不振や、構造改革に伴う特別損失の計上も業績悪化に拍車をかけました。

苦戦企業が直面する課題は、主に収益の減少とコストの増加です。収益の減少は、需要の低迷や競争激化などが原因となり、コストの増加は、原材料費の上昇や人件費の高騰などが原因となります。また、苦戦企業は、経営陣の判断ミスや組織の硬直化など、内部要因によっても影響を受ける場合があります。

電通の赤字の原因

赤字

電通が過去最大の赤字となった原因は、グローバル化の逆回転とコロナ禍による経済の落ち込みです。特にオリンピックが延期・縮小されたことで、広告収入が大幅に減少しました。また、海外での事業が不調だったことも赤字に拍車をかけました。

楽天の海外展開の失敗

楽天 海外展開 失敗

楽天の海外展開は、残念ながら成功とは言えません。楽天は、かつて海外市場を積極的に拡大していましたが、ほとんどの事業が失敗に終わりました。その理由は、現地の競合他社との競争に敗れたり、現地の文化やビジネス慣行を十分に理解していなかったりしたことが挙げられます。さらに、楽天は、海外事業に多額の投資を行いましたが、十分な収益を上げることができませんでした。これらの失敗により、楽天は海外事業からの撤退を余儀なくされ、国内市場に注力するようになりました。

オリンピックが企業に与える影響

オリンピック経済効果

オリンピックは、企業にとって大きなビジネスチャンスとなる一方、リスクも伴います。例えば、広告代理店大手の電通は、東京オリンピックの延期により過去最大の赤字を記録しました。しかし、テレビ局の日本テレビは、放映権料収入の増加により好調な決算を発表しています。オリンピックが企業に与える影響は、業界や企業の規模によって異なるため、企業はオリンピック開催の影響を慎重に検討する必要があります。

電通にとってのオリンピックビジネス

オリンピック

電通にとってオリンピックは非常に重要なビジネスです。電通はオリンピックの放送権を持つIOC国際オリンピック委員会)の主要スポンサーであり、大会の運営やマーケティングにも深く関わっています。そのため、オリンピックが開催されれば電通は莫大な収益を得ることができます。しかし、オリンピックが開催されなければ、電通の収益は大幅に減少することになります。そのため、電通はオリンピックの開催に強い関心を持っており、中止や延期となれば大きな打撃を受けることになります。

開催の可否と企業への影響

オリンピック

オリンピックの可否は電通に大きな影響を与えます。前回の中止は電通に過去最大の赤字をもたらしました。一方で、サイバーエージェントはAbemaTVの赤字をうまく抑制しています。これは、企業の経営陣の采配が、激動の市場環境下で明暗を分けることを示しています。

今後注目すべき企業

ビジネス

好調な決算が期待されている企業の中でも注目すべきは、フリーソフトウェアやフリー創薬といった分野で特許が切れることを機に、新たな企業の台頭が予想されている点です。大手企業とは異なるアプローチで市場に参入する企業が出現する可能性が高く、業界の勢力図が大きく変化する可能性を秘めています。また、海外展開に苦戦する楽天や、オリンピック開催の不透明感に左右される電通など、苦戦が予想される企業もピックアップして、今後の戦略に注目していきましょう。

フリー創薬の可能性

フリー創薬

特許が切れることで、フリーソフトウェアのような「フリー創薬」が実現する可能性があります。これは、さまざまな病気に対するワクチンにおいて重要な話です。現時点では大手企業が市場を独占していますが、将来は全く新しい企業が台頭する可能性を秘めています。

10年後に出現する新興企業

イノベーション

将来の新興企業の台頭も視野に入れる必要があるでしょう。ワクチンなどの一部特許が切れることで、フリーソフトウェアのようにフリー創薬が盛んになると予想されています。現在注目されていない企業が、10年後にはイノベーションの最前線に立つ可能性を秘めています。大手企業の決算に満足するだけでなく、こうした未来を見据えた投資も視野に入れることで、長期的な成功を収めることができます。