総合商社の稼ぎ方とは?利益1兆円に迫る強さの秘密

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総合商社の稼ぎ方とは?

総合商社の稼ぎ方は、資源やエネルギーなどの一次産品の取引、機械やプラントの輸出入、小売や金融など多岐にわたります。その中でも、特に利益を上げているのが資源やエネルギーの取引です。総合商社は、世界各地の資源やエネルギーを調達し、日本や他の国々に販売することで利益を得ています。また、機械やプラントの輸出入も大きな利益源となっています。総合商社は、日本のメーカーが製造した機械やプラントを海外に輸出したり、海外のメーカーが製造した機械やプラントを日本に輸入したりすることで利益を得ています。

資源に頼らず多様な事業を展開

総合商社の稼ぎ方の秘密は、資源に頼らず多様な事業を展開することです。三菱商事は、金属資源事業やエネルギー事業に加え、機械インフラ事業や電力事業などにも力を入れています。三井物産は、金属資源事業やエネルギー事業に加え、機械インフラ事業やヘルスケア事業などにも力を入れています。伊藤忠商事は、ファミマ事業やテクノソリューションズシステム会社事業などにも力を入れています。住友商事は、メディア事業や通信事業に加え、自動車事業や電力事業などにも力を入れています。丸紅は、電力事業や金属事業に加え、自動車事業や農業事業などにも力を入れています。これらの総合商社は、資源に頼らず多様な事業を展開することで、利益を上げているのです。

着実に利益を積み上げる

総合商社の稼ぎ方の秘密は、着実に利益を積み上げることです。三菱商事は、資源に頼らず、多角的な事業展開で利益を上げています。天然ガス自動車、モビリティ、総合素材、コンシューマー産業などが順調に推移し、通期見通しを300億円上方修正しました。三井物産は、機械インフラ事業を強化し、利益を大きく増やしています。欧州の機関車リース事業を売却した利益も貢献しました。伊藤忠商事は、ファミマ事業が好調で、通期業績見通しを200億円上方修正しました。住友商事は、海外の通信事業やメディア事業が安定的な収益源となっています。丸紅は、発電事業が好調で、通期業績予想を300億円上方修正しました。総合商社は、着実に利益を積み上げることで、利益1兆円に迫る強さを発揮しています。

三菱商事の好調な事業

三菱商事は、資源に頼らない多様な事業に強みを持ち、各事業が着実に利益を積み上げています。特に、天然ガス自動車、モビリティ、総合素材、コンシューマー産業などが順調に推移しており、通期業績予想を300億円上方修正して9500億円としました。また、電力事業にも注力しており、オランダの総合エネルギー会社エネコの売却益が130億円にのぼる見通しです。三菱商事は、エネルギーシフト化石燃料から再生エネルギーに転換しましょうを成長戦略に掲げており、再生エネルギー関連事業の拡大が期待されています。

金属資源事業

金属資源事業は、三菱商事の最大の収益源であり、2023年上期には4,661億円の利益を上げました。これは、天然ガス自動車、モビリティ、総合素材、コンシューマー産業などの他の事業の利益を合わせた額よりも多いです。三菱商事は、高品質の石炭原料である原料端の海上輸送で約3割のシェアを持っており、これが金属資源事業の利益を押し上げています。また、三菱商事は、オランダの総合エネルギー会社であるエネコの売却益として130億円の利益を上げる見通しです。

エネルギー事業

エネルギー事業は、総合商社の稼ぎ方の重要な柱です。三菱商事は、天然ガス自動車やモビリティ、総合素材、コンシューマー産業などの事業が好調で、通期業績見通しを300億円上方修正し、9500億円としました。三井物産は、機械インフラ事業が好調で、通期業績見通しを600億円上方修正し、9400億円としました。住友商事は、海外の通信事業やJCOM、ジュピターショップチャンネルなどメディア事業が安定的な収益源となっており、通期業績見通しを200億円上方修正し、5000億円としました。丸紅は、台湾やアラブ首長国連邦、フィリピン、インドネシアなど国内外で展開する発電事業が好調で、通期業績予想を300億円上方修正し、4500億円としました。

三井物産の好調な事業

三井物産の好調な事業は、機械インフラ事業です。欧州の機関車リース事業を売却した利益が大きく貢献し、通期業績見通しは600億円プラスの9400億円となっています。三井物産は、資源に比重が高い勝者なので、非資源事業をたくさん伸ばしていきたいという計画があります。その中で、最近すごく力を入れてるのがヘルスケア関連で、病院経営などにも出資しています。

機械インフラ事業

機械インフラ事業は、三井物産の収益源の一つです。欧州の機関車リース事業を売却した利益が大きく貢献し、通期業績見通しは600億円プラスの9400億円となっています。三井物産は、非資源事業を伸ばす方針を掲げており、機械インフラ事業もその一環として強化しています。

ヘルスケア事業

ヘルスケア事業は、総合商社にとって新たな収益源として注目されています。三井物産は、病院経営などにも出資しており、国内では給食事業を展開するamサービスを完全子会社化して利益を上げています。伊藤忠商事は、ファミマの好調で通期業績見通しは200億円プラスの8000億円となっています。ファミマは、店舗広告メディアにする取り組みもしており、消費者との接点を通じて様々な事業を展開しています。